特定健診・がん検診について
毎年の健康チェック、きちんと受けていますでしょうか。
私たちは毎日、仕事や家事、趣味に忙しく過ごしているうちに、ついつい「体の声」に耳を傾けることを後回しにしてしまいがちです。
しかし、健康な体は何よりも大切です。
病気の多くが自覚症状のないうちに進行することが知られています。
定期的な健診は、まさに自分の体と向き合い、生活を守るための小さな一歩です。
当院で実施している検診
戸頃循環器内科クリニックでは、越谷市が実施する以下の検診を行っています。
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越谷市特定健康診査・後期高齢者健康診査
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生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を早期に発見し、心筋梗塞や脳梗塞といった重い病気を未然に防ぐことを目的としています。
- 早めに対処すれば怖いことはありません。すでに治療中でも検診を受ける意義はあります。
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肝炎ウイルス検診
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B型・C型肝炎ウイルスの感染を調べる検査です。早期発見により、肝がんなどの重篤な病気のリスクを減らせます。
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大腸がん検診
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大腸がんは初期には症状が出にくい病気ですが、便潜血検査で早期発見が可能です。
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肺がん・結核検診
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肺がんは日本人に多いがんの一つ。胸部エックス線検査で、早期発見を目指します。
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前立腺がん検診
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男性に多い前立腺がんも、血液検査(PSA検査)でリスクを知ることができます。
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検診を受けるメリット
1. 早期がみつかる、に価値がある
「元気だから大丈夫」と思っていても、体の中で静かに進行する病気は少なくありません。
早期に気づくことが、治療の負担を減らし、健康寿命を延ばす第一歩です。
2. 家族や大切な人への思いやり
ご自身の健康を守ることは、ご家族や大切な人たちへの思いやりでもあります。
健康な体があってこそ、一緒に過ごす時間を心から楽しめるのです。
3. 費用負担が少ない
越谷市の健診・がん検診は、市の助成を受けて、非常に低負担で受けることができます。
健康を守るための、賢い選択肢です。
すでに治療中だけど、検診を受ける意義はあるの?
治療中でも「他の病気」が潜んでいるかもしれない
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治療中の病気(たとえば高血圧や糖尿病)が管理できていても、別の生活習慣病やがんが進行している場合があります。
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特に、生活習慣病のある方はがんや心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高いことが知られています。
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健診は、自分が今治療している病気以外のリスクを見つけるための大切な機会です。
治療効果の「客観的な評価」になる
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日々の治療では血液検査などをしていても、健診ではより広い項目で体全体をチェックします。
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例えば、治療中でも体重増加がないか、脂肪肝が進んでいないか、血管のダメージが進んでいないかなど、治療の効果や新たなリスクを総合的に確認できるチャンスです。
治療方針の見直しに役立つ
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健診結果で、治療の進行具合や見直しポイントが見つかることがあります。
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たとえば、血糖値は安定していても、腎臓機能が少し落ちてきているなど。
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これにより、将来の合併症を防ぐために治療を微調整することが可能になります。
自身の安心につながる
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「ちゃんとコントロールできているか?」
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「新しい問題が起きていないか?」
こうした不安は、健診によって客観的に確認でき、安心感を得られます。 -
治療に対するモチベーションアップにもつながります。
治療中でも健診を受けることは、 すでに走っている車の「定期点検」に似ています。
エンジンオイルを交換していても、タイヤの空気圧やブレーキパッドは減っていないか?
別のトラブルがないか?を確認しないと、知らないうちにリスクを抱えたまま走り続けることになりかねません。
6月2日より越谷市特定健診枠の予約可能です。
がん検診・肝炎ウイルス検診は予約不要です。