ED外来
EDとは
ED( 勃起不全 )とは、「勃起機能の低下」を意味する Erectile Dysfunction のことです。
「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」
とされております。
勃起が起こらない
硬さが不十分
勃起状態が維持できない
満足に性交が行えない状態は、いずれもED( 勃起不全 )です。
日本人の男性の4人に1人はED
ある調査では日本国内では1,130万人と推計されています。
セックスレスになった原因として、男女全体の一割近くが男性のEDをあげております。
特にお年を召すごとにEDになる傾向があります。
日本人男性では、
40歳代の5人に1人
50歳代の2.5人に1人
60歳代の1.7人に1人
が中等症以上のEDという調査結果があります。
EDは、男性ならいつでも発症する可能性の高い 身近な疾患です。
EDの原因について
年齢に応じてEDになる割合は高くなります。
加齢以外にも様々な要因が言われています。
ストレス
不規則な食事
運動不足
過多飲酒
喫煙
動脈硬化など
特に高血圧、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病の方ではEDになるリスクが高まります。
EDの原因を分類すると、以下のタイプに分けられます。
心因性
精神的なストレスによるものです。
とくに30〜40歳代に多いのが特徴です。
仕事や夫婦関係など日常生活におけるストレスや、性交がたまたまうまくいかなかったことよるトラウマが原因となることもあります。
また失敗するのではないか、などの不安が更に追い打ちをかけ、自体を悪化させることもあります。
動脈硬化性
50〜60歳代に多くなってきます。
動脈硬化の進行や神経調整障害などの影響が重なっています。
動脈硬化になると血管の収縮、拡張が傷害されるので、血液の循環が悪くなります。
陰茎海綿体にも十分な血液が流れずに、EDが起こりやすくなります。
喫煙、過度の飲酒も同じメカニズムです
特に糖尿病では、神経と動脈硬化の両方に障害をきたすため、EDになりやすいと言われています
薬剤性
薬物の服用による副作用によるものです。
。
・中枢神経に作用する薬剤:解熱、消炎鎮痛剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗精神病薬、睡眠薬を含む向精神薬
・末梢神経に作用する薬剤:筋弛緩薬、鎮けい薬、麻酔薬、抗コリン薬
・循環器系に作用する薬剤:不整脈治療薬、利尿剤、降圧剤、血管拡張剤、高脂血症用剤
・消化管に作用する薬剤:消化性潰瘍治療薬、麻酔薬、抗コリン薬、鎮けい薬
実際には、治療中の病気に対する薬剤なので、その薬剤調整に関しては、主治医との相談が必要です。
動脈硬化とEDの関係について
生活習慣病や喫煙習慣があると、加齢による影響以上に動脈硬化は進行します。
それにより、心筋梗塞や脳梗塞などを来す恐れがあります。
EDは動脈硬化によるものがあり、注意が必要です。
重要なことは、EDは、心筋梗塞や脳梗塞などより先行して発症することです。
EDでは、陰茎動脈の動脈硬化による血流障害が主です。
これは、心臓の冠動脈や、脳の動脈より先に障害されることが多いです。
つまり、EDは動脈硬化疾患の早期シグナルでもあります。
EDの治療戦略
1.生活習慣病の管理をしっかり行う
2.動脈硬化疾患の早期発見早期治療を行う
3.EDの薬物治療を行う
これら3つを並行していくことが重要です。
戸頃循環器内科クリニックでは、上記の考えのもとED治療を行っています。
また、特に原因なく、突発的にEDとなり、ED治療薬だけ必要、ということもありますので、診察により状況判断を行います。
基本的にED治療薬は自費診療です。
ED治療薬は種類により、1錠 2000円程度です。
生活習慣病の治療は保険診療になります。
水曜日は完全予約制で女性医師診察です
その他の外来日では、戸頃院長が診察を行います。
男性医師をご希望の場合には、通常の循環器内科外来でも内科外来でもどちらでも予約をいただければ診療可能です。
ED治療薬の副作用
頭痛、消化不良、顔のほてり、鼻づまり、動悸、血圧の変動、目の充血、など
過敏症…発疹、発赤、蕁麻疹、顔面浮腫(むくみ)、皮膚の痛みや発熱、 水ぶくれ、強い皮膚のかゆみ
持続勃起症(4時間以上勃起がおさまら ない)、排尿障害など