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マイコプラズマ感染症が流行しています。

[2024.11.12]

マイコプラズマ肺炎について知っておきたいこと 〜発熱や咳が続くときは早めにご相談を〜

今回は、秋から冬にかけて流行する「マイコプラズマ肺炎」についてお話しします。

この病気は特に若い世代でよく見られ、風邪と似た症状から見分けが難しいことがあります。

越谷ではマイコプラズマに感染した方が増えていると言われています。

国立感染症研究所の集計によると、10月27日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は5週連続で過去最多を更新しました。

 

当院には発熱外来があり、長引く咳や発熱が気になるときに早めに診察を受けていただけます。

 

マイコプラズマ肺炎の原因とは?

マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ・ニューモニア」という細菌が原因で引き起こされます。

 

主な症状と見分け方

症状は風邪とよく似ています。

以下のような特徴があるため、長引く場合は受診をお勧めします:

  • 乾いた咳:特に夜間に悪化することが多く、強い咳が続くことがあります。
    痰が少ない、ないのに、咳き込むと激しくなる、という特徴があります。

  • 発熱:高熱が出ることもあれば、微熱程度で長引くこともあります。
    発熱の程度で判断することは難しいです。
  • 全身の倦怠感のどの痛みなど:だるさやのどの違和感、頭痛が伴うこともあります。
    咳もなく、ただ熱っぽい、とか、けだるい、という症状が2,3日続き、その後咳が出てくることが多いようです。
    熱がなくとも、咳が出る、というときにのも、マイコプラズマ感染症の可能性があります。

 

診断方法について

マイコプラズマ肺炎は診断が難しいため、当院では胸部レントゲンや血液検査を使用し、必要に応じてCT検査も行います

血液検査では、白血球 と CRP が上昇していることが多いです。

当院では、採血後10分でその結果がわかります。

 

咽頭ぬぐい液、痰からマイコプラズマを分離する方法が確実です。

ですが、1週間程度時間がかかるため、すぐに診断することが難しい現状です。

 

特にレントゲンでマイコプラズマ肺炎が疑われる場合には、CTによる詳細な画像診断が非常に役立ちます。

当院では、すぐにCT検査が可能ですので、迅速に精密検査を行うことができ、安心して治療を始めていただけます。

 

治療について

この病原体は一般的な細菌と少し異なり、通常よく使われる抗生剤であるペニシリンやセフェム系が効きにくい特徴があります。

そのため、治療にはマクロライド系の抗生剤が使われます。

抗生剤は即効性は無いものの、徐々に炎症や発熱、咳が改善していきます。

咳自体は、2−3週間程度長引き、治っていくことが多いです。

 

感染予防のポイント

感染予防のために、以下のポイントを日常生活に取り入れるのがよいです。

  1. 手洗い・うがいをしっかり行う:外出後の手洗いやうがいは基本的な予防策です。
    コロナ時代には徹底されていましたので、これをいつの時代にも続けていくことが大事です。

  2. マスクの着用:人が多い場所ではマスクをすることで、飛沫感染のリスクを減らせます。
    いまどき、マスクかと思われる方もいますが、有用です。

  3. バランスの良い食事や睡眠で免疫力を高めることも大切です。

まとめ

マイコプラズマ肺炎は風邪と似ているため、自己判断で放置しないことが大切です。

咳や発熱が長引く場合や、体調が思わしくないときは、ぜひ当院の発熱外来をご利用ください。

皆さまが安心して生活できますよう、しっかりとサポートさせていただきます。

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