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りことりた

[2025.06.15]

今日は個人的なブログです。

自分語り、というものです。

医学の話はありませんので、お時間のある方はお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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医療従事者として仕事をしています。

この業界に子供の頃から身をおいていて、様々な人を見てきました。

その中で漠然としたイメージ、なんとなくの印象の塊を感じていました。

それは。

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自分がこれまでステップアップしてきた瞬間、というものをいくつか持っています。

そのうちの一つにこんな話があります。

 

ああすごいな。


こんなふうに毎日を過ごして燃え尽きてみたい、と思った瞬間があります。

 

それは自分が持っている時間を誰かのために使い、かつそれによって誰かの不安が消えたり。

安心できたり。

嬉しくなったり。

心が動いたり。

 

相手のために何かをして、相手が喜んだらその事が、そのものが自分の楽しみ、幸せにつながるんだという経験を積み重ねている人を見て、自分もそうなりたい。

 


誰かに褒められたい、みたいな自我がまったくない世界です。

 

 

人のために何ができるか考え尽くしたい。

 

そういう事を考え続け、試行錯誤していく人生を一回でいいから経験したい。


医者になるのを目指し始めた頃には、誰かのために自分が持っている時間と能力の限りを、相手に良かれということを手渡したい、って思っていました。

 

いつの間にかそういうように考えるのが自然になった、という感じです。

 

親の背中、というものかもしれません。

 

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でも、世の中には色んな人がいて学ぶことことがあります。


自分のためにすべてを吸い尽くすような人もいます。


わたしすげー おれすげー みたいなのを集めてる人もいます。


こんなに頑張ってる自分を認めて、って思うような人もいます。

それも必要なんだろうなって思います。


自分を認めてくれないあなたなんか嫌い、がっかり、もう知らない、みたいな考え方もあります。

それも一つの形だと思います。


良い悪い、という話では全くありません。

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2025年は何を考えているのか。


自分の考えるベストの医療、というものを形にする仕事も、院長の仕事のひとつです。


自分のために仕事をする人がいるのはわかっています。


でも自分がクリニックを運営し、経営し、患者さんにお越しいただいてるのなら、自分が信じたスタッフと自分が信頼する仲間と、今私たちクリニックの全員ができる限りのことを尽くせる場所にしていきたいと考えています。

 

そういう人間が集まる場所を作り上げていく仕事も、しています。


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生まれたてのクリニックでは、うまくいかないこともあります。


単純なミスや、連携不足なども起こります。


それは、あらゆる組織できっと起こっているようにも思います。


いままでの経験上でもそうでした。

 


すべてのミスやすべての不具合からは、常にそこから学ぶだけです。


命に関わるようなものは論外ですが、あらゆることから学び、振り返り、次はうまくいくようにすること。


ミスしたことを責めたら、もう魂が滅びてしまいます。


だから、助け合うチームというものが成長につながるんだと思っています。

 

 

ミスしたらカバーする。

 

 

こんな単純な考えが、シンプルで力強い。

 

 

一人では何もできません。

 

それが相手の、翻って頼りにしてお越しいただいている患者さんのためになるなら全力で。

 

 


相手の居場所、自分の居場所、それを認め合うということ、でしょうか。


それが戸頃循環器内科クリニックの強さにつながると思っています。


そういった機会を一つ一つ大事にしています。

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たくさんの患者さんがいらっしゃったとして、でもそれは一人の患者さんが目の前にいるということだけです。


次の一人の患者さんがまたいらっしゃいます。


患者さんたち、とは絶対に表現しません。


一人の方が、唯一の方が、多くいらっしゃる、ということだと思っています。

 

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頼られたら全力で受けて立つ、という気概を持ち続けるのが医療従事者としての作法と思っています。

 

自分のために仕事をするとき、自分が嬉しい、は多分1人分の「嬉しい」でしょう。

 


でも沢山の方のために仕事をして、相手が嬉しい、は沢山の「嬉しい」を感じます。

言い換えれば、何十人、何百人、何千人分の、それ。

 


自分の医者人生ではもう20万人分以上の「嬉しい」をいただいて、その向こう側で仕事をしています。


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自分が幸せになりたいのなら、相手にできる限りのことを尽くしていくこと。

 

そのものが自分が目指してく医療のかたちなんだろうなと思いながら模索する日々です。

 

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「禁煙する人生なんて生きている意味がないんだよ」


「日本で生活してる外国人が何を不安に思っているのか分かりますか」


「例えば、自分が100歳まで生きて、最期を迎えたとして、ああ、あの薬を飲んでいたからここまで生きれたんだななんて思わないですよ」


「我慢して血液データが良くなるより、我慢しないで酒を飲みたいです」


「生活習慣を改善して血液データを良くするより、薬をしっかり飲んで何食べても飲んでもびくともしない体がほしいです。」

 

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いつも患者さんから、人生を教わっている気がします。


そこに共感があるかは、わかりません。

 

それはちがう、という考え方もあります。

 

教科書はそうしろ、それが正義だと言います。

 

でも、必ず最期があるのなら、そこに向かう人生にもいろんな道筋があってもいいんじゃないかなって思うことがあります

 

 

その道すがら、困っていることがあったら手助けしたいと思っています。

 

 

相手が住んでいる世界を少しでも理解できたらいいなって思います。

 

利己より利他のためのクリニックを作って運営しています。

 

一瞬で終わったこの一週間を振り返る夜に思うことでした。

 

戸頃康男

 

 

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