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高血圧と睡眠時無呼吸症候群の関係ついて

[2025.01.10]

薬に頼らない高血圧治療の可能性について

 

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間だけ、「いびき」や「無呼吸」が起こる病気です。

起きている間は普通に呼吸をしているので、特に普通です。

詳しく調べてみると、寝ている間には体の中の酸素の濃度が極端に減ります。

起きている間に、その酸素濃度を体験すると、苦しくて苦しくてつらすぎるくらいの低酸素でも、寝ている間には覚えていません。

 

睡眠時無呼吸症候群は、病気ですが主な症状は、日中眠い、というものです。

「朝起きて、すぐ眠い」

「ぐっすり眠れていない」

などの症状を言われることもあれば、それが当たり前になっているので何も感じない、という方もいます。

一見、無症状、ということです。

 

でも、詳細にお話を伺うと、映画が一本通して見れない

とか

横になるとすぐに寝てしまう

電車で座ったらまず寝てしまう

記憶力がおちた

集中できない

などいろんな症状が出てくることがあります。

この睡眠時無呼吸症候群をSAS 

Sleep apnea syndrome

サス、と業界用語では呼んでいます。

 

循環器内科でこの、SASが問題の病気として考えているのは、

① 高血圧の原因となることがある

② 不整脈の原因となることがある

③ 心不全の原因となることがある

④ 狭心症 心筋梗塞の原因となることがある

⑤ 脳卒中の原因となることがある

⑥ QOLが低下する

 

ざっと書いただけでも6つあります。

 

SASは、眠っている間に呼吸が止まる、あるいは浅くなる状態が繰り返される病気です。

この状態が続くと、体内の酸素濃度が低下し、心臓や血管に大きな負担をかけます。

その結果、交感神経が過剰に刺激され、血圧が高くなるのです。

特に、夜間に血圧が下がりにくい「夜間高血圧」や、早朝に血圧が急上昇する「早朝高血圧」は、SASの影響を強く受けているサインかもしれません。

 

なかなか血圧が下がらない方

複数の降圧剤を使用しているにもかかわらず血圧が安定しない方

若くして高血圧の方

もしかするとSASが隠れている可能性があります。

SASの検査は簡単です。

 

当院ではすべて外来で、自宅で、入院することなく、検査が可能です。

SASの精密検査は1泊入院で検査している病院が多いですが、当然検査費用のみならず入院費用も負担が必要になります。

自宅で検査なら、保険診療で、最安で検査が可能です。

 

 

高血圧で困っている方でSASだとわかれば

SASの治療として代表的なのが「CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)」です。

専用の装置を使って、気道が閉塞しないよう空気を送り込む治療法ですが、確たる効果を発揮します。

さらにASVという機器を使って治療を行うこともあります。

 

CPAP療法を始めると、多くの患者さんで血圧が自然に下がり、降圧剤の量を減らせる可能性が期待できます。

 

実際、SASを治療することで夜間の血圧が改善し、全身の血管への負担が軽減されるという研究結果も数多く報告されています。

一部の患者さんでは、何年も苦しんできた高血圧がコントロールできるようになり、希望を取り戻したと行っていただいたこともあります。

最近でも、3種類の降圧剤を飲んでいた方が、CPAP治療を始めて半年で、1剤で管理できるようになったかたもいらっしゃいました。

 

「治療で本当に良くなるの?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、私たちはその希望を確信をもってお伝えします。

SASの治療は、ただ症状を抑えるだけでなく、人生そのものを変える力があります。

 

高血圧と格闘している方、朝起きても疲れが取れない方

家族から「いびきがひどい」と言われる方

一度、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてみませんか?


健康を取り戻すチャンスは、すぐそばにあります。

私たち戸頃循環器内科クリニックが、その一歩を全力でサポートします。

もう何百人ものかたにこの治療を行ってきました。

 

心臓や動脈硬化の状態を管理しつつ、血圧やコレステロール、糖尿病を治療しつつ、

悪影響を及ぼすSASを見つけ、治療し、必要なくなった薬を減らし、あるいは中止をしていく。

 

漫然と薬に頼っていても、良くなった実感も得にくいです。

SASがあるかどうか、検査で簡単にわかります。

血圧治療に苦労や心配されている方で、SASが実は隠れていたのなら、ぜひ治療を試みる価値が十分にあります。

 

皆さんが隠れているかもしれないSASを克服し、健康で笑顔あふれる毎日を取り戻すことが私たちの喜びです。

質問や不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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