クリニック建築日記#18
実はまだ終わっていない建築日記です。
外構工事が進んでいます。
クリニックの大通り側にオリーブを植えようプロジェクトです。
オリーブとえいば小豆島、地中海料理、というイメージでしょうか。
実はこのオリーブの木、循環器(心臓や血管) とも深いつながりがある、とても「健康によい植物」なのです。
オリーブの木は、ギリシャ神話でも「アテナの贈り物」とされる聖なる木。
樹齢1000年以上の古木も各地に残っています。
長い年月を生き、再生する力の強いこの木は、
「健康長寿」
「しなやかさ」
「生命力」
のシンボルでもあります。
私たちの血管もまた、一生を支える大切な生命線。
血管をしなやかに保つことは、まさに「長寿の秘訣」です。
オリーブの実からとれる「オリーブオイル」には、
オレイン酸(不飽和脂肪酸)
ポリフェノール(抗酸化物質)
が豊富に含まれています。
これらには、
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悪玉コレステロール(LDL)を減らす
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善玉コレステロール(HDL)を保つ
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動脈硬化を予防する
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血圧を安定させる可能性
といった効果が期待できます。
実際に 地中海食(Mediterranean Diet)としても
世界中の医学研究で注目されています。
特にピュアオイルではなく、エクストラバージンがよいとのことです。
ある有名な研究では、
オリーブオイルをしっかり摂っていた人は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが減った
という結果も報告されています。
N Engl J Med 2013;368:1279-1290
人は血管とともに老いる、という格言もありますね。
木の年輪がその木の健康状態を表すように、私たちの血管もしなやかで傷が少ないほど元気で長生きできる というわけです。
オリーブの木のように、太くしなやかに、そして折れない血管を育てたいですね。
毎日の食事にちょい足しオリーブ
塩分が気になる方は、
サラダのドレッシングにオリーブオイル
トーストにバターではなくオリーブオイル
グリルした魚や野菜にオリーブオイル
など、普段の食事に無理なく取り入れることができます。
個人的には、サラダにドレッシングより、オリーブオイルと少しの塩でいただきます。
ただし、オイルはカロリーも高いので「ほどほど」に。
1日大さじ1杯程度(約12g) が目安です。
オリーブは、「平和」や「希望」の象徴でもあります。
血管もまた、しなやかに、穏やかに。
自分自身と周りの人の「安心」と「平和」を支える存在です。
戸頃循環器内科クリニックに植える木は、毎日の小さな積み重ねで成長していき、健康にもよく、しなやかな血管のイメージであるオリーブが一番良いと考え、この季節に植えてもらいました。
クリニックに来院された際には、ひと目見ていただければ幸いです。
着々と育っていくと思います。