開院前夜
あの暑かった夏の日々がいつの間にか終わり、金木犀の香りもあっという間に消えました。
真夏や真冬はあるのに、秋にはそれが無いのは子供の頃から不思議に思っていました。
朝は清々しく希望に満ちて、昼は多忙に流されて、夜に一日を振り返る。
今日一日を振り返り、くすっと笑えたり、しみじみよかったなぁと思えればそれが幸せと思います。
開院準備はキリがなく、詰めれば詰めるほどに足りない何かに気づいていく。
医療の原始は、困っていることをどうにかしよう、というところから始まったと思っています。
目の前の方の話を聞いて、今までの経験や知識から一緒に前に進んでいく。
この自分の原理原則の軸がブレなければ、相手のためになる仕事ができる。
そう思って今日一日シミュレーションや書類調整、システム調整など諸々の進行を進めました。
内覧会の日から多くの方にたくさんのお花や植物をいただきました。
ひとつひとつしっかり鑑賞させていただき、すごく元気になっているのを感じます。
感謝です。
大学病院時代の同期、戦友2人の先生の名前の書かれているお花をみてぐっと来ました。
先輩医師の方からのお花はしっかり仕事しなさいと背中を押されているようです。
患者さんから頂いたきれいな胡蝶蘭は、その方そのもののようにも感じました。
明日から、立ち止まらず地域医療で人の役に立てますようチームでしっかり頑張っていきたいと思います。