新久喜総合病院勤務最終日
12年間同じ病院で働きました。
途中経営グループが変わりましたがやっていること、目指していたことは変わりませんでした。
自分の技術と知識を武器に沢山の人の治療を行うこと。
大事になる前にトラブルの種を見つけて刈り取ること。
自分の強みを最大に発揮し目の前の人に全力を尽くすこと。
最新の技術と最高の医療機器を使いこなしていくこと。
患者さんが退院したあとも不安なく過ごせる生活を送れるように仕組みを作り改善しつづけていくこと。
二度と入院しないで済むように再発をしっかり予防すること。
治療チームを築き上げ維持向上していくこと。
自分の存在や自分の所属する組織が患者さんやそのご家族、あるいは地域の方々に安心していだける存在になること。
私のチームに対してはとても厳しく、様々なことを求めました。
皆うまく応えてくれました。
スタッフには要求が多く求めるレベルも高く、やりにくい医者だったと思っています。
毎日の中では、すごく勉強し経験を重ねて、うまくいったこと、うまくいかなかったことを反省し分析し次に活かすことを繰り返した成長するチームだったと思います。
互いの至らない部分、苦手な部分をしっかりカバーしあえた強いチームでした。
自分がオペレーターとして治療しているときには、患者へ集中はもちろんですが、スタッフがうまく動けているか、迷いがないかも見ていました。
求めるものが多いのは、治療の質が医者だけでなく、チーム全体の総和で成り立つことを心の底から知っているからです。
色んなスタッフが入って、卒業して。
どの時期でも一緒に働いている間は絶対的な仲間ですからいつも本気でした。
若いスタッフはプライベートなことでも仕事ぶりに影響するのは仕方がありません。
話をしながら引き出し、押し付けない程度のアドバイスコメントをしたりしました。
皆、生活や人生があります。
今度は私の番になり、私が卒業となりました。
最後に送別会を開いて頂き、夜遅くまでいろんな言葉を頂いて心底感謝です。
外来では、特に今年の5−7月は非常に濃密でした。
2000人近い患者さんとの関わりの中で、毎月来られている方や3ヶ月おきの方、あるいは6ヶ月、1年おきという方もいらっしゃいます。
予定なら年末に受診予定だった方も、私の退職の話を耳にされて、いても立ってもいられず外来に来られた方もいらっしゃいました。
ご心配をおかけして本当に申し訳なかったです。
自分でカテーテル治療やアブレーション治療をさせていただいて、治療効果は十分に発揮されている中でもまだ引き続き治療調整が必要な方々もたくさんいらっしゃいます。
再発予防も手術をさせていただた私の責任と思っています。
なので、ひきつづき戸頃循環器内科クリニックへ来ていただることになった患者様におかれましては気を引き締めてこれからも拝見させていただきます。
自宅近くを希望された方は、信頼している開業医の先生へ継続の治療をお願いさせて頂きました。
副部長へお願いした患者さんもいらっしゃいます。
様々な事情を抱えられていることもありますので、今後の相談をおひとりおひとりお話していくのは、根気がいる手続きでした。
外来医療はこれからもずっと続けていきますので、新越谷でまたお会いしましょう。