ワクチンについての話 その2 任意接種について
任意接種のワクチンって本当に必要なんですか?
任意、と言われると打たなくていい、という気もしてきます。
そもそも。 定期接種と任意接種って、どう違うの?
よく聞かれるのがこの質問です。
-
定期接種は、国が「みんなが打つべき」としているワクチンで、基本的に無料で受けられます。
-
一方、任意接種は希望者が受けるワクチンで、自己負担(有料)になることが多いです。
重要なことは
ワクチンそのものの中身や効果、安全性に差はありません。
実際には「制度上の違い」であって、どちらも同じくらい大事なワクチンです。
任意接種は、いずれ定期接種になる可能性も
現在、任意接種になっているワクチンの中には、将来、国の制度に組み込まれて定期接種になる可能性があるものもあります。
今は任意でも、接種するタイミングを逃してしまうと予防効果が得られないため、接種できる時期にきちんと受けておくことがとても大切です。
お金がかかっても、任意接種のワクチンを受けるべき?
「費用がかかるなら、様子を見てからでも…」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、任意接種のワクチンもその多くが、長年の研究や使用実績に基づいて、安全性・有効性が証明された重要なワクチンです。
たとえば…
-
A型肝炎ワクチン
-
髄膜炎菌ワクチン
-
狂犬病ワクチン
これらは、特定の地域や職業、渡航予定がある方にとって、命を守る一手になることもあります。
特に高齢の方や持病のある方にとっては、予防のチャンスを逃すと重症化のリスクが高くなるため、主治医と相談して計画的に接種を進めることが望まれます。
任意接種かどうかに関わらず、予防できる病気は、予防しておくことが最善の選択です。
-
定期接種か任意接種かに関わらず、大切なのはそのワクチンが持つ意味。
-
金額だけで判断せず、一人ひとりに合った予防医療を選ぶことが、将来の安心につながります。
戸頃循環器内科クリニックでは、お子さまから大人の方まで、それぞれのライフスタイルに合わせたワクチンプランを一緒に考えます。
ワクチンで守れる健康は、思っているよりずっと多いのです。