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講演会ディスカッサント参加。

[2024.09.18]

夜、埼玉県内の著名な先生方とのカンファレンスでした。

冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)の二次予防、つまり患者さんがもう二度とそんな目に合わないようにするにはどうすればいいのか、という会です。

正解や答えはありません。

答えがないことを考えるから専門家の会ということです。

各病院の考え方やアプローチの仕方は様々です。

いろんなノウハウがあり考え方があり勉強になりました。

自分も経験や考えを語りました。

病院勤務時代のメディカルスタッフとの協力体制の構築などについて話ししました。

脂質管理という切り口で冠動脈疾患を予防する、というテーマではありましたが、結局目の前の患者さんにどれだけ良いこと良い情報、良い選択肢を提示できるか、ということです。

コレステロールだけが問題ではないですが、今夜はテーマが絞られています。

ある治療薬があって、それを選ぶかどうかは患者さん次第、という先生もいれば、なんとか説得して頑張る、という先生もいらっしゃいました。

草加市立病院の稲垣先生の発表は、同じ症例の発表を数ヶ月前にみさせていただいていて、その後のフォローでしたので多くの示唆に富むものでした。

発表の詳細は提示ができません。

この患者さんを自分だったたらどう関係を作って、どうやって治療を組み立てていくだろう、どんな趣味の方で、何を生きがいにしているのだろうかとか。

それをお聞きして、治療を一緒に頑張っていくことで、この患者さんの人生にどんなよいことを期待するのか、などを語ってもらいたいなと思って聞いていました。

まだまだこの先を期待できるんだから、もっと治療を続けていきましょうと自分なら言ってしまうんだろうとか。

治療は説得、ではなく、納得が重要だと思っています。

埼玉石心会の芝崎先生の症例発表は、治験で参加された症例についてのご提示でした。

こういった研究にご協力いただいた患者さんのお陰で今日の医療は成り立っています。

そのために、論文を読み込み、真に受けないように批判的に読み込みます。

私は、良い治療だと思えばそれは届けたいなと思うタイプです。

ただ、その良さはわかりにくいこともあるし、伝わりにくいこともあって、手を変え品を変え、何回も提案してく事が大事だと思っています。

そもそもそういうのは目の前の患者さんを良くしたい、もうこんな目にあってほしくないという気持ち、というかもう情熱を持って接することが自分のしてきたことだという話をして、場をかき混ぜてしまいました。

一つの薬剤を選択しただけで、患者さんが幸せになるわけでもないです。

司会の埼玉医大総合医療センターの重城教授の司会っぷりに救われました。

地域開業医として、基幹病院の先生方との連携や地域の開業医の先生とも積極的に連携を取って、この地域から心筋梗塞が減った、心臓病の人が減った、と言われるようにしていきます。

体は疲れますが、気持ちは爽快です。

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