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クリニック建築日記#12

[2024.09.07]

A sound mind in a sound body.

健全な精神は健全な身体に宿る

少しずつ機材や家具が搬入されていてます。

診察の受けやすさと診療のしやすさについて何度も話し合い、患者さん視点を重要視しています。

そもそも自分や、家族がクリニックを受診した時に気になるであろう点を抜き出して、どう解決するかを何度もシミュレーションしてきました。

病気の時や健康に不安を感じているときには、普段気にならないような些細なことも辛く感じるようになります。

何気ない言葉でさえ、不快に感じることもあります。

病気といえば、体の問題、に感じますが、同じくらい心の安定性にも影響がでるということです。

健全な精神は健全な身体に宿る、という言葉の裏側にいることと通じる考え方です。

 

昔から自分の中にあった考えとして、病気を治療することが健康、あるいは健全、ということに直結しているのか?ということがありました。

高い血圧が下がる、いわゆる基準値内になった、高いLDL-c(悪玉コレステロール)が下がったから健康になったと言えるのか?ということです。

循環器内科で、動脈硬化が進みきって血管が詰まってしまった方を沢山見てきた自分は、5年あるいは10年以上の蓄積、というものの実感があります。

こうならないように、これ以上動脈硬化を進まないようにするのがよい、という強い動機があります。

 

あるいは、喉が痛い、という症状についてです。

その症状が、その方の生活にどれくらい影響を与えているのか、は一人ひとり違います。

仕事が電話で顧客サポートをする仕事をされていて、日常的に声を出してコミュニケーションする仕事なら喉が痛いのは重大な問題です。

一見軽症で、大したことがないように見えたとしても、毎日の生活に多大な影響が出るなら大問題です。

同じ症状でも、人によっての意味合いは違うということです。

 

診療でいちばん大事なのは、人です。

自分が大事にしていることは、相手を見ること、その環境を用意すること、日常の生活でその人らしく生活していただくこと。

感情があり、苦痛や困難に対する反応があり、それぞれの病気への理解や解釈があり、毎日の生活があるのが人です。

医療への期待があり、それまで生きてきた人生と経験があることをしっかり理解して、今日の診療を作っていきたいです。

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