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沖縄県から考える生活習慣病管理について

[2024.08.14]
今回は、私たちが日々の診療で強くお伝えしている「生活習慣病管理の重要性」について、沖縄の寿命の変化を例にお話ししたいと思います。
 
先日このような論文が出ました。
 
Exceptional longevity in Okinawa: Demographic trends since 1975
J Intern Med. 2024;387–99.
 
要約すると、沖縄の寿命に関する話についてです。
沖縄の長寿には世代間で大きな違いが見られることがわかります。
第二次世界大戦前に生まれた世代は、非常に低い死亡率を示し、これが沖縄の長寿神話を支える要因となっています。
しかし、戦後に生まれた世代では、死亡率が高くなっており、これは特に日本本土と比較した場合に顕著である、という報告です。
 
また、今朝の日経新聞でも同様の記事が出ていました。
沖縄ではメタボリックシンドロームの割合が全国で最も高く、健康診断で問題がない人の割合も低い状況であることが記事にありました。
 
沖縄はかつて、「長寿の島」として世界的に知られていました。

特に、第二次世界大戦前に生まれた世代は、非常に長生きであることが特徴でした。

しかし、戦後に生まれた世代では、平均寿命が徐々に短くなり、他の都道府県と比較してもその差は顕著です。

なぜこのような変化が起こったのでしょうか?

その理由の一つとして、生活習慣の西洋化が挙げられています。

戦後、米国の影響を受け、食生活が大きく変わり、高カロリーで栄養バランスの偏った食事が増えました。

また、運動量の減少やストレスの増加も影響し、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が急増しました。

これらの病気は、心臓病や脳卒中といった深刻な疾患を引き起こし、結果として寿命を短くしてしまいます。

このことから、私たちは「生活習慣病の管理」がいかに重要であるかを改めて認識する必要があります。

食事や運動、ストレス管理といった日常の生活習慣を見直すことで、生活習慣病を予防し、健康な体を維持することが可能です。

特に、私たちのクリニックでは、定期的な健康診断や血圧、血糖値の管理、食事や運動習慣の改善を通じて、患者さん一人ひとりの健康をサポートしていきます。

生活習慣病は「予防」が最も効果的な治療法です。

沖縄の例から学び、私たち自身の生活を見直すことが、健康長寿を実現する第一歩です。

ぜひ、日々の生活の中で、健康的な選択を心がけてください。

そして、気になることがあれば、いつでも私たちクリニックにご相談ください。

皆さんの健康を支えるために、私たちは全力でサポートいたします。

これからも、皆さんと一緒に健康な生活を目指していきましょう。

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