インフルエンザ感染症が流行しはじめたこの時期のワクチンは。
インフルエンザA型が流行始まりました。
最近、インフルエンザA型の感染が急速に拡大しており、当院の発熱外来には連日多くの患者さんが来院されています。
診察の結果、レントゲンやCT検査で肺炎を合併しているケースも散見されます。
特に持病 糖尿病やCOPD(肺気腫)をお持ちの方や高齢の方は、インフルエンザが重症化するリスクが高いため、感染予防が非常に重要です。
この時期でもまだ間に合います。
「今さらワクチンを打つのは遅いのでは?」と思われるかもしれません。
決してそんなことはありません。
現在でもインフルエンザワクチンを接種するメリットは大きいです。
当院ではまだ十分な在庫があり、予約なしでも当日接種が可能ですので、ぜひご検討ください。
ワクチンを接種すると、感染リスクが相対的に60%減少することが知られています。
例えば、30人が接種すれば、そのうち18人が発病を防ぐことができる計算です。
特に、心血管疾患をお持ちの方はインフルエンザに感染すると心筋梗塞や心不全のリスクが高まるため、予防接種を受けることが健康維持に直結します。
「ワクチン打ってもインフルエンザにかかったことがある」
そういった経験がある方もいます。
上記でいえば、残り40%になってしまった方、といことです。
でも、毎回その40%側になるとはなりません。
年明けの1月からインフルエンザにかかるのを回避したいものです。
ワクチンの効果はどのくらい続く?
インフルエンザワクチンを接種すると、2週間後から免疫がつきはじめ、1ヶ月目には免疫力がピークに達します。
その後も約5ヶ月間効果が持続します。
今接種しても流行期のピークに備えることができます。
また、予防効果は1回接種で60%ですが、特に小児の場合は2回接種で80%の有効性が期待できるというデータもあります。
心臓とインフルエンザの関係
インフルエンザの感染による炎症は血管にも影響を及ぼし、動脈硬化を悪化させたり、血栓を形成しやすくしたりすることがあります。
そのため、心血管疾患の予防という観点でも、インフルエンザワクチンは重要です。
例えば、ワクチン接種が心筋梗塞や脳卒中のリスク低下に寄与することを示す研究も報告されています。
インフルエンザA型の流行はこれからピークを迎えます。
ワクチン接種による予防策はまだ間に合います。
当院では当日接種が可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
今週は予約なしで受診いただいてもすぐに接種可能です。
家族や大切な方を守るためにも、今一度予防の大切さを考えてみませんか?
戸頃循環器内科クリニックでは、皆さんの健康を全力でサポートしてまいります。
寒い日々が続きます。
体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
感染予防とともに、この冬を元気に乗り切りましょう。