クリニック建築日記#13
おはようございます。
お隣のうさぎ薬局さんの側壁に大きなうさぎが描かれました。
当院のロゴの中にもうさぎがいますので、ちょうど並んだ形になっています。
丸の中のうさぎは、月を連想しますね。
月は太陽の光を反射し光ります。
昼と夜、相反する存在でありながら、互いに支え合いながら私たちにその美しさを見せてくれます。
私たちのクリニックや薬局もまた、この地域の健康を支える存在でありたいと願っています。
うさぎが跳ねる姿が未来への希望や躍動を象徴しているように、当院もそういう存在になれるように思っています。
朝の最初の仕事は電子カルテの設置です。
この写真でPC機器は半分程度です。
このあと段ボールから出して組み立てて設置して設定してという流れです。
午前中に終わるのを目標に始めました。
作業中にも様々な打ち合わせや問い合わせが入りました。
診療と同様に、準備もまた大切なプロセスです。
目には見えない部分での作業が、患者さんにスムーズで安心できる診療を提供するための土台となります。
準備八割、という言葉を信じています。
段ボールに詰められた機器が徐々に形をなしていくように、私たちの仕事もまた一つひとつの積み重ねでできています。
病院で働いていたときには、誰かがやってくれていたことです。
”世界は誰かの仕事でできている”
缶コーヒーのCMで聞いた言葉ですが今日は何度も思い出しました。
自分が開設者となりこういった仕事の重要性を改めて実感しています。
いままでありがたかったなあと遅ればせながら感謝しつつ、やるしかない、とつぶやきながらの作業です。
PC設置やセッティングが終わり、大量の段ボールを片付けて掃除しているうちに、気づけばもう夜になっていました。
体は疲れましたが、気持ちは爽快です。
一日の終わりに振り返ると、やはり目に見える形で進んだ仕事には達成感がありますね。
クリニックの機能が一歩一歩整い、準備が進んでいることを実感します。
翌日の予定のことを考えながら、少しの期待とともに帰路につく生活が、今では自然と私の日常になっています。
疲れを感じながらも、心には明日への前向きな気持ちが灯っていることが不思議です。
帰り道、雲間に滲んだ月が見えました。
時に優しく夜道を照らすように、当院が皆様の日々の生活に少しでも安心をもたらせるよう、日々診療に努めてまいります。