インフルエンザも増えています。
先程、風邪の方が増えていますとお書きしましたが、インフルエンザのA型にかかった方がたくさんいらっしゃいました。
越谷でも明らかに増えていると思われます。
風邪のときと同様に、インフルエンザでも一旦良くなったあとぶり返すことがあります。
また、悪寒戦慄、つまりぶるぶる寒気が強いときにも、肺炎を合併していることがあります。
ぶり返し、あるいは悪寒戦慄が強いときには、胸部レントゲンやCTスキャン検査の検討が必要です。
肺炎になっていることがあるからです。
ウイルスによって気道の上皮細胞が壊れる
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細菌が肺に侵入しやすくなる
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全身で炎症が起こる
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肺炎を起こす細菌に感染してしまう
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肺炎になる
という流れです。
実際1918年からスペイン風邪という世界定期に流行したインフルエンザ感染のときは、日本でも40万人近くが亡くなられたということです。
鳥インフルエンザの突然変異ということが、その後の研究でわかっています。
A型インフルエンザです。
このスペイン風邪でなくなったかたの肺を調べると多くの人が肺炎球菌に感染していた、ということがわかっています。
スペイン風邪でなくなった本当の理由は、肺炎球菌による肺炎だったのかもしれません。
The Journal of Infectious Diseases, Volume 198, Issue 7, 1 October 2008, Pages 962–970
ですので、予防を考えると、インフルエンザワクチンの接種も有効ですが、肺炎球菌ワクチンも同様に大事と考えます。