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南埼玉郡市医師会学術講演会に参加して

[2024.06.13]

本日も座長のお仕事でした。

北里大学医学部循環器内科 深谷先生のご講演の座長をさせていただきました。

12年お世話になっている南埼玉郡医師会学術講演です。

心房細動症例は増加しているので、見つけるためのお話から始まり塞栓症回避、症状改善、心血管イベント回避という最近のABC戦略のお話、塞栓症予防と出血のバランスの取り方、欧米での心房細動データをそのままアジア、ひいては日本で適応できるのか問題など、臨床に即したお話をいただきました。

印象的だったのは、心房細動と心不全の関係を卵と鶏の関係で例えられていて、結局心不全にならないように対処していくのが良い、心不全入院をしないで住むようにするのが大事というお話と、エドキサバン(リクシアナ)という薬剤が日本人には合っているのではないか、という点でした。

最近ではCHADS2スコアのみならず HELT-E2S2というスコアもほぼ日本独自のスコアとして提唱されていて、今年3月のFocus updateでも取りあえげられたことが話題として登っておりました。

DOACの投与が不要かどうか、という問題を考えるときに、CHADS2 0点でもHELT-E2S2を算出し参考にするのが良いのではないかとご説明されておりました。

まだ、実際の運用は試行錯誤のなかと思いますが、多くの患者さんを診られている経験から様々な事を共有していただきました。

講演の中で北里大学から報告された論文の紹介はタイトルだけでしたが、リンクを残しておきます。

自分の臨床を振り返り、患者さんに何が起こっているのかを冷静に振り返るのはとても大事なことと思いました。

新久喜でも同じような傾向があったので、この論文を読んだときはやっぱり、と思った記憶があります。

 

座長のお仕事が2回連続でした。

次は自分で講演もさせていただきたいところですが、開業準備はかなりヘビーなのでしばらくInput生活となりそうです。

 

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