日焼け止めは毎日塗るべきですか?
「はい。毎日です。」
紫外線には2種類あります。
肌に届く紫外線は主に2種類あります。
UV-AとUV-B ですね。
UVとは、ウルトラバイオレット。
つまりは、紫外線。
紫外線の種類 | 特徴 | 肌への影響 | 対策指標 |
---|---|---|---|
UV-A | 窓ガラスも通過し、肌の奥(真皮)まで到達 | シワ・たるみ・ハリの低下(=老化) | PA(++++まで) |
UV-B | 肌表面に強く作用 | 赤み・ヒリつき・シミの原因 | SPF(50+まで) |
UV-Aは室内にも入り込みます。
「日差しを浴びていない=安心」ではありません。
UV-Bは短時間でも肌を焼く力が強く、炎症やシミにつながります。
日焼け止めの「SPF」と「PA」の意味
日焼け止めには、効果を示す2つの指標があります。
SPF(Sun Protection Factor)
-
主にUV-B(赤み・ヒリつき)を防ぐ効果
-
SPF30 とは、何も塗らない状態より日焼けが始まるまでの時間を約30倍遅らせる効果 の意味です。
通常20分で日焼けする人がSPF30の日焼け止めを塗ると、約10時間(20分×30=600分)日焼けを遅らせることができる計算になります
-
一般的な外出では SPF30前後で十分です。
海や登山では SPF50+を推奨されています。
でも、実際の効果比較をしてみるとSPF30とSPF50では、UVBに対する防御効果に大きな差はありません。
一般的に、SPF30で約97%のUVBをブロックし、SPF50で約98%のUVBをブロックします。
数値が大きくなるほど、ブロックできる時間は長くなりますが、ブロック率はわずかに高くなる程度です。
紫外線にあたっている時間が重要という話です。
PA(Protection Grade of UVA)
-
主にUV-A(シワ・たるみの原因になる)を防ぐ指標です。
Protection とは、つまり保護。
どれだけUV-Aから守れるか、ということです。
UV-Aは、皮膚の奥に入り込み、コラーゲンを壊します。
ハリが壊れ、たるみになります。
UV-Aの エーは エイジングのエーと記憶します。
-
「+」の数(最大++++)が多いほど高効果です。
ちなみに ピーエーワン、ツー、スリー、フォーって -
毎日使うので「PA+++以上」がおすすめです。
PA+は、薄手のカーテンくらい。
PA++は日傘。
PA+++は日よけのテント。
PA++++は、木陰で日傘をさして、帽子をかぶってフル装備、位のイメージです。
いつ塗ればいいの?
-
毎朝のスキンケアの最後に塗りましょう。
-
外出予定がなくても、窓際や車内での紫外線対策が必要です。
右ハンドルの自動車を運転している方は、お顔の右側にシミやたるみができやすいと言われています。
-
日中に汗をかいたり、マスクを外したりしたら、2〜3時間おきの塗り直しが理想的です。
- 表示通りの効果を発揮させるためには、規定量をむらなくしっかり塗ることが大切です。
シミは過去の紫外線の置き土産
シワは今日の紫外線から始まる。
今日から始める価値があります。
気になるシミは当院で、レーザー治療しています。
レーザー治療後の方は特にご注意を
当院で導入している医療レーザーやフォトフェイシャルなどの治療後は、肌が活性化して紫外線に敏感になっている可能性があります。
施術から間もない肌は、紫外線の影響をより強く受けることがあるため、毎日のUVケアが施術効果を最大限に引き出す鍵になります。
日焼け止めは毎日使う治療薬
「化粧品」というより、「紫外線というダメージから肌を守る保険」と考えてください。
シミ・シワ・たるみを本気で予防したい方には、日焼け止めの継続使用が最もシンプルで確実なエイジングケアです。
当院では、肌質やライフスタイルに合わせた日焼け止めの選び方も丁寧にご案内しております。
気になる方は、ぜひスタッフにお声がけください。