講演会でお話してきました。
2024年5月31日は埼玉県保険医協会さまでお呼びいただき、
第79回循環器研究会
「一般開業医が知っておくべき虚血性心疾患の診断、治療と管理」の講演をさせていただきました。
この会は、今回で3回目の講演となりました。埼玉県のほとんどの開業医の先生が入会されているということでした。
CADというのは冠動脈疾患、つまり狭心症や心筋梗塞などを指します。
私自身は20年以上その治療を行ってきました。
特に心臓カテーテル治療という、狭くなった、あるいは完全に詰まった、更には詰まってからかなり時間を経過して固まりきってしまった血管を拡げる治療を数多くの経験してきました。
その経験から思うことは、つまってしまった血管を治療すること以上に、こうならないように管理していくこと、血圧やコレステロール、血糖管理などをしっかり行うこと、つまり生活習慣病の「治療」は、血管や臓器障害の「予防」になるという視点が重要である、というお話です。
心筋梗塞に移行するメカニズム、血管に付着するプラークがどう経過していくのか、その過程で石灰化がなぜ起こるのか。
その石灰化を見つけることで、動脈硬化の程度、その後のトラブルとどう関係があるのか、など多くのお話をさせていただきました。
本来治療が必要だけど、治療開始に至っていない、あるいは治療を始めたけれどうまく管理できていない、ということも重要な問題となります。
カテーテル治療を行う必要があるときに、なぜそれが必要なのか、をとことん考えることが大切です。
昔は、血管が狭いから拡げる、という原則で治療にあたっていた時期がありました。
今は違います。症状や、血液が行き渡っていない心筋の範囲の評価、心臓の機能やプラークの性状などを加味して総合的に考え、本当にその治療が必要かどうかを検討します。
できる限り、薬物治療を行い、症状を軽減消失させること、その後の心筋梗塞や突然死を予防することが目標となります。
最近でもいろいろな技術やデバイス(治療機械)などが出てきています。
しっかり習熟し使いこなすことを行っています。
ただ基本は、なるべくカテーテル治療などしなくてもいいようにしていくことと思います、というお話でした。