クモ状血管腫とレーザー治療について
循環器診療では「足がむくむ」という相談が非常に多いです。
それに加えて、足にボコボコが出来てきている(静脈瘤)や、青い線が出来てきて気になる、などの相談もあります。
この青い線、はこのような見た目で出てきます。
クモ状血管腫と言われます。
特にこれによる困った症状というのは出ませんが、気になります。
特に当院では脱毛・減毛をやっていきますが、せっかく毛が気にならなくなっても、次はこのクモ状血管腫が気になり始めます。
一つ、この論文を紹介いたします。
Laser Treatment of Superficial Leg Veins: A Review
DOI: 10.1111/j.1524-4725.2011.01990.x
論文中で紹介されているのはこのような状態の血管です。(下記3枚は論文の中から引用。)
これを体表からレーザーを当てて治療ができる、という報告です。
血管に硬化薬を注入する方法もありますが、針を刺すこと痛みもあり、しばらく血管閉塞による痛みが出てしまうこともあります。
なので、レーザーで外からビームを当てて、あとは薬を塗って治療するという方法が以前から良いのではないか、と思っておりました。
本日、その治療のトレーニングとして、当院スタッフとともに手技を行ってきました。
レーザー光は眼への障害があるため、基本的にレーザー光用の保護サングラスをかけて行います。
心臓の冠動脈血管治療でもレーザーを用いて治療を行っておりましたので、特に違和感なく治療が出来ました。
必ず11月からこれを当院でもできるようにし、このクモ状血管腫でお困りの方に少しでもお役立ちできるようにしてまいります。
ちなみに、今回治療中や後には痛みがなかったとのことでしたが、炎症どめの薬剤塗布をしております。
1回で治療が完結しなくとも、数回行えば綺麗になることが期待できます。
まとまってホームページへ記載いたしますので、その際にはご覧いただければと存じます。