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脳動脈瘤について考える循環器内科医

[2024.10.06]

前職の病院では心臓脳血管センター長という役職で仕事をしておりました。

診療範囲は心臓疾患のみならず、脳外科医や心臓外科医とのチームという編成です。

循環器内科医からみると脳梗塞や脳出血、特に動脈瘤による出血などは、動脈硬化が背景にある事が多く、原因や病気になるリスクが重なる部分が多いです。

心臓や血管を守る、ということは、頭の疾患も守ることになります。

頭も心臓も深刻な事態になりえますし、未然に防ぐことが重要だと考えています。

 

この論文では、衝撃的な症例報告がされています。

Rerupture of an Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.

N Engl J Med 2024;391: e27
 
 
70歳代の女性がくも膜下出血による頭痛を訴えられ、頭部CTスキャンで確定診断がつきました。
脳動脈瘤が特定され、専門病院で治療が開始されたという流れです。

治療中に再破裂し不幸な転機をたどられたという報告になります。
血管を撮影しているまさにその時に再破裂が起こった、ということです。
 

こういった報告を見ると、非常につらい気持ちになりますし、自分のたくさんの経験を思い返すことになります。

たとえどれだけ素晴らしい手術の技術を持っていても、再破裂になってしまえば厳しい事態を覚悟しなければなりません。
 
手術の技術を磨いても、病気になる人は減らない、という現実です。
 
 
 
当院では、適切な治療や生活習慣の改善によって、これらのリスクを大幅に減らすことができると考えています。

患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を提案し、日常生活に無理なく取り入れられるアドバイスも行っていきます。

 

血圧や動脈硬化の管理は、怖いものではなく、自分の体を守るための大切なステップです。

日々の生活に取り入れることで、健康で安心した毎日を送ることができます。

安心して通っていただける環境を作っています。

 

当院では、いつでも、すぐに、CTがとれて、その場で結果がわかります。

 

これも、安心する要素の一つになると思います。

頭痛くて心配なのに、数日も検査を待ってていいのか? という不安を一度でも経験したことがあれば、このすぐに検査ができる、という価値をわかっていただけると思います。

 

治療は、その先に来る病気の予防に繋がります。

やはり予防が重要である、ということを強くおもった次第です。

 

 

診察券が出来ました。

診察券番号やお名前を印刷する方法もあるのですが、手書きにこだわりました。

講演会や、内覧会の日にお越しいただいた方には、なるべく院長である私に、あなたのお名前を書かせてください。

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