クリニック建築日記#16
朝にはがらんとして、広々していた待合室ですが椅子が入りました。
今までずっとそこに並んでいたような収まり方です。
診察や検査まで、あるいは検査結果が出るまでの時間などお待ちいただくためのスペースです。
椅子の高さや幅、座り心地など考えることがたくさんありました。
心不全の方は力をぐっと込めるのが苦手だったり、膝や腰に不安があるときは、座って立ち上がるときにも面倒を感じます。
椅子の高さはそのような方でも苦労をかけないだろうか、とか待っている間に気分良く過ごせるだろうかとか。
待ち時間を少なくするのはもちろんですが、待ち時間自体を快適にするのがよいという考えのもと選びました。
パソコンなどの作業が必要な方もいらっしゃるであろうとのことからハイカウンターのスペースもあります。
転んで怪我しないよう脚の形状や安定性も大事な点でした。
エコー(超音波検査)の搬入もありました。
エコーは2台体制で、頸動脈、甲状腺、心臓、腹部、腎血管、下肢動脈、下肢静脈などの評価が可能です。
基本的に検査当日に結果説明いたします。
待ち時間ができてしまいますが、また結果を聞きに来るのもどうか、ということです。
他の検査機器などの搬入設置や調整、電子カルテとの連携なども進行中です。
表からは見えないことですが、確実にこのクリニックの基礎であり、基本的な骨格ということになります。
まだしばらく調整や搬入などが続きます。
徐々に患者さんを迎えられる体制が整いつつあります。
自分の親や家族、大切な友人たちが安心して通えるようなクリニックこそ、地域の皆様にも信頼していただけるクリニックであると思っています。