ブドウ糖 負荷試験 75gOGTT
75gOGTTとは?
75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)は、糖尿病や糖尿病予備軍(耐糖能異常)を診断するための検査です。
糖尿病の早期発見のための検査です。
糖尿病は心血管疾患のリスクを高めるため、当院では循環器疾患をお持ちの方にもこの検査を推奨しています。
なぜ必要か?
糖尿病や耐糖能異常は、動脈硬化・高血圧・心筋梗塞・脳卒中などのリスクを高めます。
しかし、初期の糖尿病は自覚症状がないことが多いです。
早期に発見し、適切な治療や生活習慣の改善を行うきっかけになります。
検査をおすすめするかたは
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血糖値やHbA1cが基準値を超えている方
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高血圧・脂質異常症・肥満・家族に糖尿病の方がいる
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心血管疾患(狭心症・心筋梗塞など)のリスクがある
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健康診断で血糖値の異常を指摘された
すでに糖尿病になっている方は
糖尿病の方は、この検査をする必要がありません。
空腹時血糖値が126 mg/dL を超えている
随時血糖値が 200 mg/dL を超えている
HbA1c が 6.5 % を超えている
これらの場合には、糖尿病の可能性が非常に高いので、検査不要です。
75g OGTT検査は、糖尿病の診断に必須の検査ではありません。
すでに動脈硬化疾患のリスクが高まっている早期の糖尿病、耐糖能異常をみつけるための早期発見検査です。
検査方法 手順について
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検査前日:
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3日前から普段どおりの食事を取り、過度な糖質制限は避けてください。
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前日は夜 21時以降の食事を控え、水のみ摂取可能です。
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検査当日:
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早朝に来院し、まず空腹時の血糖値を測定します。
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その後、75gのブドウ糖を含む飲み物を5分以内に摂取します。
- 当院ではトラーレンG というほぼサイダーの飲み物を飲んでいただきます。
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30分後、1時間後、2時間後に採血を行い、血糖値の変動を測定します。
- 必要に応じてインスリン濃度 IRIも調べます。
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検査中の注意点
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検査中は飲食・喫煙・運動は禁止です。血糖が不必要に変動します。
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安静にしてお待ちください。
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検査結果のみかた
判定区分 | 空腹時血糖値 (mg/dL) | 2時間後血糖値 (mg/dL) |
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正常型 | <110 | <140 |
境界型(耐糖能異常) | 110~125 | 140~199 |
糖尿病型 | ≧126 | ≧200 |
インスリン濃度 IRIを測定した場合には
インスリン感受性 HOMA-IR
インスリンが体にどれくらい作用しているか?
インスリン分泌能 HOMA-β
膵臓からインスリンがどれくらい分泌されているか?
の2つがわかります。
インスリンの分泌・抵抗性 を評価し治療方針に反映します。
戸頃循環器内科クリニックでは、動脈硬化性疾患の早期発見、治療を行っております。
その中でも、この 75g OGTT 検査は重要な検査と考えています。
この検査の結果を、治療方針の組み立てに役立てます。