ホルター心電図検査ついて
1. どんな検査?
- 小型の心電図計を24時間(目的により5日間)連続装着して、普段どおりの生活の中での心電図変化を記録する検査です。
- 動悸や胸の不快感が一時的・断続的に起こる場合、それを逃さず測定できるのが大きな特徴です。
- 当院で採用のホルター心電図検査機では軽いシャワーは可能です。
2. 検査の流れ
- 機器の装着: 胸部に電極(シール状のパッド)として小型の記録装置を前胸部に貼り付けます。
- 日常生活: シャワーや激しい運動に一部制限がある場合を除き、勤務・家事・睡眠など普段と同じ生活を送ります。
- 症状のメモ: もし胸の痛みや動悸などを感じたら、備え付けのボタンを押したりメモ帳に時刻を記入しておきます。
- 取り外しと解析: 後日来院して装置を外し、記録されたデータを解析。医師が不整脈の有無や症状の原因を判断します。
3. どんなことがわかる?
- 不整脈の種類や有無
- 一過性の期外収縮や心房細動、発作性の頻脈など、短時間では見つけにくい不整脈を捉えやすい利点があります。
- 一過性の期外収縮や心房細動、発作性の頻脈など、短時間では見つけにくい不整脈を捉えやすい利点があります。
- 心拍数の変動パターン
- 起床直後、仕事中、就寝時など、生活リズムに応じた変化を継続的に観察します。
- 睡眠中に心拍変動が大きい場合には、睡眠時無呼吸症候群などの可能性も考えられます。
- 症状との関連づけ
- 患者さんがボタン操作やメモを残した時刻を心電図上で照合し、動悸や痛みが起こったときの前後を含め、心電図変化を直接確認できます。
-
次のような症状の評価に役立ちます。
- 動悸がする
- 脈が飛ぶ感じがする
- 胸の違和感や胸痛がある
- めまい、ふらつきがある
- 息苦しさがある
- 失神や失神しそうな感じがある
4. 当院での採用機器の特徴
- 軽量・コンパクトでストレスが少ない
- 装置が小型化されており、日常動作を妨げにくい。
- 粘着パッドや電極も肌への負担を抑えたタイプを採用しております。
- データ解析の高精度化
- 長時間の記録を高い分解能で残せるため、微細な不整脈や稀にしか発生しないリズム異常も逃しにくい特徴があります。
- 長時間の記録を高い分解能で残せるため、微細な不整脈や稀にしか発生しないリズム異常も逃しにくい特徴があります。
- 長時間記録にも対応可能
- 記録容量が大きいため、最大5日間の記録が可能です。
5. 患者さんにとってのメリット
- 普段どおりの生活下で測定: 通常の短時間心電図では見つからない不整脈を捉える可能性が高いです。
- 原因特定がしやすい: 自覚症状(動悸、胸痛など)と心電図の変化をピンポイントで比較でき、治療方針の決定に非常に役立ちます。
- 重症化防止: 自覚症状が軽いうちから検査することで、重大な心臓トラブルを早期に予防・治療できることが期待できます。
特に心房細動初期では、発作性に不整脈が出たり、正常に戻ったりを繰り返す時期があります。
この時期に心房細動であることが発見できると、その後のトラブルを未然に防ぐことも可能となります。
6. 当院でのホルター機器について
2つの検査方法を適宜選択しております。
一つは、クリニックに来院していただき、ホルター機器を装着し、翌日またクリニックにホルター機器をお戻しいただく方法です。
もう一つは、患者さんの自宅にホルター機器を配送し、ご自身でホルター機器を装着していただき、24時間もしくは5日間装着して、通常の日常生活をお過ごしいただき、検査後に宅急便で配送頂く方法です。
また、クリニックで装着し、検査後には宅急便で配送いただくことも可能です。
いずれも宅急便代は不要です。
2つ目の方法では、外すためにクリニックに起こし頂く必要がありません。
通院の負担が少ないのが特徴です。
通常の外来診察時に結果のご説明を致します。
検査結果は、最短では機器を外した翌日、もしくは2週間程度で解析致します。
ホルター機器の装着や、機器を外すのは非常に簡単です。
シールを貼る、はがす、程度です。
詳しい装着方法の解説も合わせてさせていただいております。
7. 検査中の過ごし方について
できるだけ普段通りの生活をしてください。
日常生活の中での心臓の状態を調べる検査のため、無理のない範囲で通常通りお過ごしいただくことが大切です。
行ってよいこと
- 食事
- 歩行
- 家事
- 通常の仕事
- 軽い階段の上り下り
注意していただきたいこと
- 入浴はできません
- シャワーは可能です。
- 記録器を外さないでください
- 電極やコードを強く引っ張らないでください
- 激しい運動や大量に汗をかく運動はお控えください
- 記録器を水にぬらさないでください
- 電気毛布、カイロなどを電極の上に長時間当てないでください
8. 症状が出たときのお願い
検査中に症状があった場合は、できるだけ時間を記録してください。
あわせて、そのとき何をしていたかもご記入ください。
時刻を記録してほしい症状
- 胸が痛い
- 胸がドキドキする
- 脈が飛ぶ感じがする
- 息苦しい
- めまいがする
- ふらつく
- 気が遠くなる感じがする
時刻を記録してほしい行動
- 強い運動(スポーツなど)
- 就寝時
- 起床時
症状の時間と行動内容を心電図記録と照らし合わせることで、より正確な診断につながります。
9. このよう場合には、当院へご連絡ください
- 記録器が外れてしまった
- 電極が大きくはがれてしまった
- 機械の不具合がある
- 検査の継続が難しい
- 強い症状が出て不安がある
胸の強い痛み、強い息苦しさ、意識消失など緊急性のある症状がある場合には、ためらわず救急要請をご検討ください。
10. 患者さんへのお願い
ホルター心電図検査は、診察室の短時間の心電図ではとらえにくい異常を見つけるために、とても大切な検査です。
少しわずらわしさを感じることもありますが、できるだけ普段通りに過ごしていただくことが、正確な検査結果につながります。
ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
11. 値段について
ホルター心電図(24時間心電図)の費用は、保険診療です。
全国一律料金です。
1割負担で1,750円
3割負担で5,250円
です。
診察料などは別途発生します。
ご不明な点がございましたら、スタッフまでお気軽におたずねください。
