CPAP治療について あるいは睡眠時無呼吸症候群について
当院では睡眠時無呼吸症候群の治療を積極的に行っています。
SAS、「サス」 と略されることも多いです。
症候群、という名の通り、いくつかの症状や所見がまとまって現れる状態に対してつける呼び名です。
つまり
「原因が1つに確定している名前」というより、共通した症状・検査異常の集まりを表す名前
と考えるとわかりやすいです。
患者さんに説明するときによく使う表現は
夜の症状
いびき、無呼吸、頻回に目覚める、夜間にトイレが増える
昼の症状
日中の眠気、起床時の頭痛、集中力の低下、倦怠感、イライラ、判断力の低下
と捉えるとわかりやすいです。
症状があって睡眠時無呼吸症候群が見つかることもあれば
他の病気の治療をしているときに、それがなかなかうまくいかず、ひょっとしたら、、、といことで見つかることもあります。
それが高血圧。
降圧剤を3種類飲んでいるのに、一向に血圧が下がってこない。。。
おかしい。。。
その背景には、実は無呼吸症候群があった、ということもあります。
CPAPで治療を開始すると、今まで安定しなかった血圧もよくなったり
降圧剤が不要になり減っていったり、弱い薬に変更になったり。
よく勘違いされるのが、肥満、についてです。
肥満が、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクを上げているわけではありません。
太っているからといってその全員が無呼吸症候群になっていわけではありません。
ただ、すでにある睡眠時無呼吸症候群を悪くしている要素 にはなっています。
それでも、肥満状態があるのなら、それを是正することには価値があります。
体重が10%減ると、たしかに無呼吸症候群の程度が改善することがあります。
でも、無呼吸症候群自体が完全に治っている、ということでもないわけです。
睡眠の状態を表現するのに、AHIという指標を使っています。
一時間に何回呼吸が止まっているか、低下しているか、という指標です。
この指標は、肥満の方や高齢の方では高めに出やすい、ということがわかっています。
逆に、痩せ型、若年者では、低めに出やすいこともあります。
これは特に、簡易型検査で気をつける点で、つまりは偽陰性、になりやすい、ということです。
この状況での偽陰性、とは「病気を見逃した」ということと言い換えられます。
寝ている間のことなんて、自分じゃわかりません。
だからこそ、この超プライベートな時間に自分に起こっているかもしれないトラブルを見つけて対処することはとても重要なことです。
睡眠時無呼吸症候群とうつ病では症状が似ていることがあります。
睡眠の質が低くなりがちなのが無呼吸症候群での特徴ですが、それが続くと鬱っぽくもなります。
互いに悪い影響下にある、とも言えます。
鬱合併の睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、CPAP治療をするだけは良くならないのでしっかりした見極めも必要になります。
検査の結果を見極めて、本当に必要な治療は何なのか、その治療がうまく続けられるか。
その視点とサポートがとても重要と考えています。
