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見えないリスクを見えるように

[2025.07.07]

「悪玉コレステロールだけじゃ足りない?  Lp(a)とApoBという見えにくいリスク

 

検診や人間ドック、当院での心臓ドックでもコレステロール採血検査を行います。

特に悪玉コレステロールが多いと、動脈にプラークができてきて詰まったりすることで人生寿命や健康寿命に関わる心配が出てきます。

症状のないうちに、リスクがあれば対処して、トラブルを早めに防いでいこう、ということです。

「コレステロール値は正常だから安心」と思っている方、実はそれだけでは心筋梗塞や脳梗塞のリスクを正しく評価できていないかもしれません。

最近の研究で注目されているのが、「Lp(a)(エルピー・エー)」と「ApoB(アポB)」という2つの指標です。

どちらも通常の健康診断では測定されない見えないリスクを表す重要なマーカーです。

 

 Lp(a)とは?

遺伝的に高くなる特殊な悪玉コレステロール

Lp(a)はLDLコレステロールに似た構造をしています。

アポ(a) という追加のタンパク質がくっついているのが特徴です。

このアポ(a)が血管内で炎症を引き起こしやすく、動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳梗塞、さらには大動脈弁狭窄症のリスクを高めることが知られています。

重要なことは

  • 遺伝性が強く、食事や運動ではほとんど下がりません

  • 家族歴(若年での心疾患)がある方は特に要注意

  • 欧米では一生に一度は測っておくべき項目”とされてきています

当院では、Lp(a)の測定を自費で実施可能です。

心臓ドックの採血項目に採用しています。

ご自身のリスクを“見える化”したい方はお気軽にご相談ください。

 

 ApoBとは?

“どれくらい悪玉コレステロールが血液中にいるか”を直接測る

ApoBは、LDLやVLDLなど“動脈硬化を起こす粒子”に必ず1つずつついているタンパク質です。

つまり、ApoBを測れば、動脈硬化を起こす粒子の「数」そのものがわかるのです。

重要なことは

  • LDLが正常でも、ApoBが高ければリスクは高い

  • 糖尿病・メタボ体質・中性脂肪が高い人では特に有用

  • 欧州やカナダではApoB測定がガイドラインに組み込まれています

日本ではまだ一般的ではありません。

当院ではApoB測定も可能です。心臓ドックのメニューに組み込みました。

より正確なリスク評価をご希望の方はお気軽にご相談ください。

 

 Lp(a)とApoB、どちらも重要。でも意味は違う

比較項目 Lp(a) ApoB
何を示す? 遺伝的な「追加のリスク」 悪玉コレステロール粒子の「数」
原因 主に遺伝 食事・運動・代謝異常などの影響
測定の意義 「なぜ若くして発症したか」を調べる 「今のリスクがどれくらい高いか」を調べる
食事で下がる? ほとんど下がらない 改善可能(薬や生活習慣)

 

 見えないリスクを“見える化”して、未来の安心につなげる

心臓・血管の病気は「何も症状がないうちに静かに進む」のが怖いところです。

Lp(a)とApoBは、そんな静かなリスクを事前に見つける強力なツールです。

 

「見える化」して、その後どうするか、というのがいちばん重要なことになります。

当院では、動脈硬化リスクの精密評価や治療戦略の最適化に力を入れています。

  • 「家族に心臓病の人がいる」

  • 「LDLは正常だけど心配」

  • 「40代から健康管理を強化したい」

そんな方には、当院での心臓ドックが向いています。

 

現状を知る + 未来のリスクを見る

この2つを組み合わせ、その後の対応をしていくことが重要と考えています。 

 

保険診療の枠の中では現状難しく、自費診療としての心臓ドックをおすすめします。

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