小麦粉の可能性
なんでもやってみる、ということは大事です。
自分で経験することで得られる知識があります。
富澤商店は新しい世界へ開いています。
セモリナ粉です。
せりもな、とか、もせりな、とか言い間違えそうです。
くしゃみは厳禁です。
そっとそっと、と口にしながら袋から解放します。
少しずつ水を加えて、こねていきます。
少しづつ、少しずつ。
無心にただ、こねるのです。
生地を寝かせます。
濡れ布巾をそっとかぶせます。
つい、めくりたくなるのは何なんでしょうか。
マルチタスク、というのはつまり同時進行、とい作業のことです。
無心に刻んだ玉ねぎを炒めます。
オリーブオイル、好きです。
オイルが好きとか、変ですね。
トマト缶はイタリア製がいいです。
イタリア料理への最短の選択です。
煮込んでいるとぴちぴち、飛び散ります。
拭きつつ、かき混ぜつつ。
トマトは熱をしっかり入れるほどに酸味が消えていきます。
酸味をほどよく残しておくのも好みです。
細麺、という概念は一旦忘れます。
極限まで頑張っても、太麺です。
セモリナ粉をまぶして、くっつかないようにしていきます。
この頃には、もう愛情が芽生えています。
3分茹でて、ソースをかけて出来上がり。
最後にオリーブオイルを一回しします。
次、自家製パスタを外食で食べるときには、感謝が深くなる、という話でした。
