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コレステロールが高い。その時の考え方 その5

[2026.07.27]

善玉コレステロールが高ければ、悪玉コレステロールが高くても大丈夫なのか

結論から言うと、HDL-Cが高くても、LDL-Cが高ければ動脈硬化のリスクは残ります。

 

HDL-Cは一般に「善玉コレステロール」と呼ばれます。

余分なコレステロールを回収する働きに関係します。

一方、LDL-Cは血管壁に入り込み、動脈硬化を進める原因になります。

そのため、HDL-Cが高いからといって、LDL-Cの悪影響が完全に打ち消されるわけではありません。

 

LDL-Cは数字だけでなく、続いている期間も重要

その1,からの繰り返しになりますが、LDL-Cは、どの程度高いかに加えて、何年間高い状態が続いているかが重要です。

 

若い頃からLDL-C高値が続いている場合、血管は長期間LDLにさらされるため、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。

特にLDL-C 190mg/dL以上では、HDL-Cが高くても重症高コレステロール血症として評価し、家族性高コレステロール血症も考えます。

 

治療目標は心血管リスクで決まります

LDL-Cの目標値は、患者さんごとに異なります。

  • 境界・中間リスク:LDL-C 100mg/dL未満

  • 高リスク:LDL-C 70mg/dL未満

  • 心筋梗塞などの再発高リスク:LDL-C 55mg/dL未満

HDL-Cが高いからといって、これらの目標が緩くなるわけではありません。

 

HDL-Cが高いことは好ましい所見ですが、LDL-C高値による動脈硬化リスクを帳消しにはしません。

「善玉が高いから大丈夫」と考えるのではなく、

  • LDL-Cの値

  • 高値が続いている期間

  • non-HDL-C

  • 糖尿病や高血圧などの合併症

  • 家族歴

  • 冠動脈石灰化

を合わせて判断することが大切です。

戸頃循環器内科クリニックでは、脂質の数値だけでなく、心血管リスク全体を評価し、一人ひとりに合った治療方針をご提案します。

 

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