コレステロールが高い。その時の考え方 その5
善玉コレステロールが高ければ、悪玉コレステロールが高くても大丈夫なのか
結論から言うと、HDL-Cが高くても、LDL-Cが高ければ動脈硬化のリスクは残ります。
HDL-Cは一般に「善玉コレステロール」と呼ばれます。
余分なコレステロールを回収する働きに関係します。
一方、LDL-Cは血管壁に入り込み、動脈硬化を進める原因になります。
そのため、HDL-Cが高いからといって、LDL-Cの悪影響が完全に打ち消されるわけではありません。
LDL-Cは数字だけでなく、続いている期間も重要
その1,からの繰り返しになりますが、LDL-Cは、どの程度高いかに加えて、何年間高い状態が続いているかが重要です。
若い頃からLDL-C高値が続いている場合、血管は長期間LDLにさらされるため、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。
特にLDL-C 190mg/dL以上では、HDL-Cが高くても重症高コレステロール血症として評価し、家族性高コレステロール血症も考えます。
治療目標は心血管リスクで決まります
LDL-Cの目標値は、患者さんごとに異なります。
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境界・中間リスク:LDL-C 100mg/dL未満
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高リスク:LDL-C 70mg/dL未満
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心筋梗塞などの再発高リスク:LDL-C 55mg/dL未満
HDL-Cが高いからといって、これらの目標が緩くなるわけではありません。
HDL-Cが高いことは好ましい所見ですが、LDL-C高値による動脈硬化リスクを帳消しにはしません。
「善玉が高いから大丈夫」と考えるのではなく、
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LDL-Cの値
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高値が続いている期間
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non-HDL-C
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糖尿病や高血圧などの合併症
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家族歴
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冠動脈石灰化
を合わせて判断することが大切です。
戸頃循環器内科クリニックでは、脂質の数値だけでなく、心血管リスク全体を評価し、一人ひとりに合った治療方針をご提案します。
