クリニック建築日記#14
朝から大型トラックが何台もクリニックの駐車場に停まっています。
今日は大型医療機器などの搬送搬入日です。
2トン、という重さのCTは簡単に持ち運べるのもでもなく、クリニック前の道路を一車線閉鎖させていただき、搬入となりました。
近隣の方、クリニック前を通行されていた車の方、自転車や歩行者の方などに多大なご迷惑とご負担をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
長時間の近隣のご迷惑となってしまいました。
沢山の方にお世話になりながらCTは無事搬入設置となりました。
大きすぎるこのマシンは、大きな仕事をしてくれるマシンです。
頭痛があって、もしかして急を要す病気の可能性を。
胸が痛くて、心臓の血管のトラブルの可能性を、
お腹が痛くてお腹の臓器に、突然背中が痛くなって大動脈や背中の骨に、長く続く咳があって肺の心配が、などの疑いや心配がある時に、予約なくても緊急でも当日にすぐに検査ができてすぐに結果がわかる。
あるいは、特に症状がないけれど、心臓の動脈硬化がどうなっているのか、将来心筋梗塞などのトラブルを起こす可能性があるのかどうか、今の治療でよいのか?
もっと強める、あるいはもっと弱めても大丈夫そうか、などの参考にもなる。
そういう事ができるレベルのCTマシンを設置しました。
そのマシンをしっかり扱って情報を抽出できる一流のスタッフも揃いました。
あとは、受けていいただいた検査から情報をしっかり読み取り、それを患者さんの治療にしっかり活かすことが私の仕事です。
近隣の先生から、CT検査だけよろしく! 結果をもらえばあとはまたこっちで治療するから! でもいいです。
血圧やコレステロール、糖尿病などの病気を治療することは、その先の心筋梗塞や脳梗塞の発症を予防することです。
基幹病院の先生方や、近隣の開業医の先生たちとも協力して、この地域から心臓病で苦しむ人を一人でも減らしたい。
血液検査だけでは見えない体の情報があって、それを画像診断でしっかり目に見える形にして、医学的な根拠のある治療と併せてしっかりと患者さんやそのご家族に届けていくことが大事なことと思っています。