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インフルエンザB型の流行とSpotfire

[2026.02.04]

1-2月は「インフルB」が流行しています。

1月末からの当院の発熱外来では、越谷市草加市にお住いの方での インフルエンザB型感染 がかなり目立っています。

例年だと「A型が大勢、B型はほんのり」——そんな印象の年が多いのですが、今年は違います。
B型でつらい思いをして来院される方が、明らかに多いと感じています。

インフル検査の“あるある” 鼻グリがつらいのに、陰性?

インフルエンザの診断は、症状の確認・診察・経過、そして抗原検査を組み合わせて判断するのが一般的です。

抗原検査は、いわゆる 鼻グリ

細い綿棒を鼻の奥へ進めて、ぐりぐりして検体を採取します。
そして迅速キットで、ウイルス特有のタンパク(抗原)を検出します。

コロナとの同時流行もあるので、コロナ+インフルの同時抗原キットを使う場面もあります。

ただ、この手軽さには はっきりした弱点があります。

ウイルス量がある程度増えていないと検出できないため、感染していても検査が陰性になる(偽陰性)ことが起こり得ます。

つまり、「悪化(=体内で増殖)してきて、やっと陽性になりやすい」という特徴です。

感染があるかどうか、悪化する前に判定したいのが本音です

たとえば

あなたは14歳の中学生と思ってください。

いつも通り学校で過ごしていたのに、午後あたりから、なんだかだるい。

帰宅して体温を測ると 36℃台。熱はない。

けれど、だるさはある。

心配になって受診してみると、院内で測った体温は——

「38℃」

「どおりで寒気があったわけだ…」

そして診察では

  • 発熱から間もないと、抗原検査は陰性になりやすい

  • 時間をおいて再検査することがある

…という特徴があると説明を受けられる。

「発症12時間後って真夜中でしょ」

「48時間以内って、また明日?」

「また来て、また鼻グリ…?」

体調が悪いのに。

家族にうつすかもしれないのに。

親にまた付き添って、なんて頼みにくい。

この“詰み感”、何度も見てきました。

より早く・より正確に判断するために

この状況を少しでも変えるために、戸頃循環器内科クリニックでは  SpotFire®(多項目同時PCR) を導入しました。

この検査のポイントはシンプルです。

  • 1回の検体採取で(鼻咽頭)

  • 複数の呼吸器病原体を同時に(例:インフルA/B、SARS-CoV-2、RS、百日咳菌など)

  • 約15〜20分で結果が出る(しかも発症早期から検出できます)

さらに、検査性能は「陽性一致率・陰性一致率が概ね高い」ことが示されています。

※もちろん、どんな検査でも“万能”ではなく、症状のタイミングや臨床像と合わせて判断するのが大前提です。

早く分かると、何が変わるか

診断が早く確度高くつくと、次の判断が一気に前に進みます。

  • 適切な治療(必要なときに、必要な薬を)

  • 適切な予防策(家族・職場・学校への配慮)

  • 適切な対処(受診の目安、隔離の要否、生活の工夫)

  • 回復までの遠回りを減らす(「明日また来て再検査」を減らす)

インフルエンザでは状況により、周囲の方への対応(予防投与を含む考え方)や、物理的な隔離の必要性まで含めて検討できます。

他院で、検査を受けたもののはっきりわからず、でも感染と思われる症状が良くならないときにも有用と考えます。

百日咳も早期に気づける可能性が上がります

さらにこの検査は、百日咳菌 なども同時に検出対象に含まれます。

百日咳は、早期に抗菌薬を使えると、長引く咳の負担を減らせる可能性があります。

(もちろん重症度や病期で最適解は変わります)。

地域の安心のために

当院の発熱外来では、日々の診療の中で「正しく、早く」判断できる体制を整えることで、
患者さん本人のつらさを減らし、同時に感染拡大のリスクも少しでも下げたいと考えています。

心臓や血管の治療だけでなく、日常生活に直結する感染症についても、これからも丁寧に取り組んでいきます。

越谷の地域医療に、少しでも貢献できたらと考えております。

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