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アドレナリン点鼻液「ネフィー®」について

[2025.10.14]

アナフィラキシーは、アレルギー反応の中でも一番強烈な反応です。

血圧低下や意識障害があれば、アナフィラキシーショックと呼びます。

 

即時型アレルギー反応が悪化した状態がアナフィラキシーであり

アナフィラキシーと即時型アレルギー反応には明確な線引きはあり ません。

 

皮膚のかゆみ・蕁麻疹に加えて

呼吸が苦しい

血圧が下がる 意識が遠のく

おなかいたい 嘔吐 下痢など

の症状が出ます。

 

蜂刺されもアナフィラキシーを起こしますが、頻度で一番多いのは食物由来です。

アナフィラキシーの7割は食事が原因と統計があります。

卵、牛乳、くるみ、小麦、落花生の順で多いです。

 

つまり食物でのアナフィラキシーが多いということは、自宅で発生しがち、ということでもあります。

特にお子さんでのアナフィラキシーのことを考えると、自宅でとても注意が必要ということです。

 

今までは、アナフィラキシーが起こってしまったときの対策として、エピペン で注射があります。

この度、注射タイプではなく、点鼻薬タイプのアドレナリン薬;ネフィー が日本でも使えるようになりました。

アドレナリン点鼻薬 ネフィー

 

 

注射だと、針を刺すので心理的に抵抗がありますが、点鼻だと鼻の穴に入れてシュッと吹くだけで効果が出ますので、だいぶ楽にも感じます。

治療の選択肢が増えることは、望ましいことであります。

 

体重は15kg以上で対象

体重に合わせて処方される製剤量が変わります。

エピペンと同じような区分けになっています。

体重15kgに満たない乳幼児ではエピペン®と同様、原則として処方できません。

 

2025年9月に製造承認がおりたところです。

当院では、すでに私 院長が講習を受けて処方医資格を取得しましたので、処方可能体制を着々と進めていきます。

 

いままで、針を刺すのがためらわれた方でも、点鼻薬ならいいかな、と感じてもらえるかもしれません。

実際に処方できるのはもう少し先のようです。

自分たちの提供できる治療選択肢が拡がっています。

 

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