ごま油とサラダ
ごま油の魅力は、香ばしさです。
野菜、豆腐、きのこ、海藻、鶏むね肉など、かなり優等生な食材を、食べたい料理に変えてくれます。
サラダを作ります。
減塩指導をすると、どうしても食事が物足りなくなりますが、ごま油を少量使うと、塩を増やさなくても満足感が出ます。
たとえば、
冷奴+ねぎ+少量のごま油+減塩しょうゆ少し
きゅうり+わかめ+酢+ごま油少量
キャベツ+海苔+ごま油+塩ひとつまみ
きのこ炒めの仕上げに数滴
こういう使い方はかなり良いです。
血圧対策で大事なのは「塩を減らすこと」ですが、塩を減らすと食事が寂しくなる。
その寂しさを、香り・酸味・だし・薬味で補う。その中でごま油は助けになります。
クミンシードとごま油、油揚げを炒めます。
カリカリまでいきます。
クミンを炒めると香ばしい香りが立ち込めます。
でも、注意したいのは、ごま油も油であるという当たり前の事実です。
小さじ1杯で約40kcal。
大さじ1杯なら約120kcal。
香りが良いのでつい多めに使いたくなりますが、「健康そうだからたくさん使ってよい」というものでもないです。
特に注意したいのは、
高血圧:ごま油そのものより、合わせる塩・しょうゆ・中華だしが問題。
脂質異常症:揚げ物や油多めの炒め物にすると総カロリーが増えやすい。
糖尿病・肥満:油は血糖を直接上げにくいが、体重増加にはつながりやすい。
心不全・慢性腎臓病:ごま油よりも、塩分過多の味付けに注意。
つまり、ごま油は「心臓に悪い油」ではなく、量に気をつけないと心臓に影響が出る食事に変わる油です。
白ごま油と濃い口。使い分けています。
旨味を求めても減塩です。
循環器内科の食事療法は、どうしても「塩を減らしましょう」「脂を控えましょう」「体重を落としましょう」になりがちです。
でも、それだけでは続きません。
食事は薬ではなく、生活そのものです。
続けるには美味しさが必要です。
そこでごま油です。
ごま油は、少量で満足感を出せる。
野菜を美味しくする。
減塩の味方になる。
でも、主役にするとカロリー過多になる。
カリカリ油揚げができたら引き上げます。
そのままのフライパンで刻んだパプリカ、ナスを炒めます。
だから循環器内科的な結論は、
ごま油は、飲むものではなく、香らせるもの。
大さじで使うより、最後に数滴。
塩を増やすくらいなら、ごま油を少し使う。
塩を減らしても人生を味気なくしない、って大事ですよね。
鶏ハムと和える。
中華タレと山椒をふってサラダを頂きます。
満足感が心地よいのです。
