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オンライン診療の初診に適さない症状について

一般社団法人 日本医学界連合 からオンライン診療のの初診に関する提言として 2021年6月1日に文書が出されました。

適切なオンライン診療を行っていくうえで重要な文章ですので、リンクを提示(pdfファイル)させていただきます。

また、以下には抜粋といくつかの解説を加えさせていただきますので、状態が落ち着いてるときに前もって目を通していだければと存じます。

原則としてオンライン診療は、かかりつけの医師が、背景のわかっている患者さんに対して行います。

問診と動画のみで診断を確定することのできる疾患はほとんどありません。その限界を十分理解したうえで、利点である受診の容易さを活用していただきたいと思います。

以下抜粋

3.胸に関する症状

(1) 急に生じた息苦しさ、または呼吸困難(2) 安静にしていても続く呼吸困難

(3)急性の激しい咳

(4)息をする時にゼーゼー音がすること(喘鳴)

(5)血痰

(6) 強い、あるいは悪化する胸の痛み/胸が圧迫されるような感じ

当院は循環器内科クリニックですので、上記のような症状のときには必要に応じて各種検査や治療を行えます。心電図検査、レントゲン検査、心エコー検査やCTスキャン検査などが必要になる可能性が高く、実際に受診していただく可能性が高い状態のため、オンライン診療単独ではなく、可能な限り対面での診療をお勧めします。

 

4. お腹に関する症状

(1) 強い腹痛

(2) 強い吐き気/嘔吐

(3) 吐血

(4) 便に血が混じること

(5)臍や足の付け根(鼠径部)の突出(ヘルニア)

上記と同様に、対面診察により腹部触診(痛む部位やお腹の硬さ)や画像検査が必要のため、対面診察をお勧めします。

 

5.腰や背中に関する症状(1) 腰背部痛で

ア発熱を伴う場合

イ 手足のシビレや痛み、脱力を伴う場合

ウ 排尿や排便の障害を伴う場合

エ 体動困難な場合

オ 安静でも軽快しない場合

カ 体重減少を伴う場合

キ  65歳以上で軽微な外傷(転倒、しりもちなど)の後に起こった場合

背中が痛いときは、大動脈疾患の可能性や整形外科疾患(いわゆる腰痛、椎間板ヘルニア、骨折)、泌尿器疾患(尿管結石や腎臓病など)が考えられます。大動脈疾患の場合にはすぐにCTスキャン検査が必要になることもあり、対面診察をお勧めします。

いずれにせよ、症状をお聞きして、オンライン診療より対面診療のほうが望ましいときには、スタッフや医師からその旨をご説明させていただきます

合わせて、とりあえずどうすればよいか、救急受診などのアドバイスやとりあえず必要な対処などについてご説明させていただきます。

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